痔の予防方法
保存療法
痔で困らないためにも、「排便コントロール」を心がけてみませんか。理想としては、バナナぐらいの硬さの便が、「毎日続くこと」です。当院では、質の良い排便を促す飲み薬を処方しております。また、日常生活では以下のようなポイントに気をつけ、お尻にやさしい生活習慣を身につけましょう。
痔の原因とは
痔とは、肛門と肛門周辺の病気の総称で、「日本人の3人に1人は痔に悩んだことがある」と言われるほど、たいへん身近な病気のひとつです。直立歩行をする私たち人間は、お尻が心臓よりも低い位置にあるためうっ血しやすく、もともと痔になりやすいのです。
痔になりやすいことに加え、トイレで強くいきむ、辛い食べ物など刺激物を食べる、長時間座りっぱなしの仕事をしているなど、お尻に負担のかかる食生活や生活習慣が、痔の発症や症状の悪化に大きく影響します。
日常生活での対処法
日常生活で予防する
次のような行動は避け、おなかやお尻へ負担をかけないようにしましょう。体を動かして肛門周辺の血行を促進することも大切です。
- デスクワークや運転など、長時間、同じ姿勢を続ける
- 重い物を持ちあげるような仕事や運動をする
- おなかやお尻を冷やす
- トイレでいきむ、読書などをして長時間過ごす
食生活で予防する
食事は痔の予防に大きく関わっています。水分不足により便が硬くなると、それが原因で便秘になり、肛門が傷つき切れやすくなるのです。特にスポーツ時などは、水分を十分補給してください。過剰なダイエットも便秘の原因です。また、お酒や辛い食べ物を摂取し過ぎると便が肛門を刺激し、下痢やうっ血の原因になります。
「キレイに、清潔に」を心がけましょう
お風呂ではシャワーだけでなく、湯船につかる事も重要です。身体を洗う際には、肛門部も石けんで丁寧に洗ってあげてください。そのことで、うっ血を改善させる効果もあります。また、水洗便座も有効です。